あんぽん 孫正義伝

先月購入した本の紹介です。
なかなか読み応えのあるボリュームでしたね。
b0164364_216046.jpg『あんぽん 孫正義伝』佐野 眞一著です。
これは、第三者が書いたソフトバンク社長 孫正義の半生を振り返った内容です。「自伝」というのはよくあるが、孫さんを研究し尽くした他人が書いた本なので、ある意味、本人より詳しく正確に記されているのが本書の特徴だ。
孫さんの本は他にも出版されているが、その成功ヒストリーに焦点を当てるのではなく、人間 孫正義をクローズアップしているところが、この本を数倍に面白くしている気がする。



孫さんは知っての通り在日韓国人だ。
幼少期は佐賀県鳥栖市の鳥栖駅前にあった朝鮮部落のバラック小屋で育った。
家で豚を飼いながら、けっして裕福でない暮らしをしながら、
孫少年は本ばかり読んでいたらしい。当然、在日だということで差別も受けた。
いつか、この暮らしから脱出して、立派な大人になろうというハングリー精神は、
この幼少期に芽生えた感情ではないだろうか。

この本を読んで感じたことは、つくづく人間という生き物は、自然とバランスを
取る生き物なんだと思います。
人生で一代で成功している人は、そのほとんどが昔は貧乏だったり、
家族に恵まれていなかったりする。
孫さんも、在日のジレンマ、貧乏のジレンマ、親の商売のジレンマ・・
などが、これほどの成功を成し遂げた原動力となっていたのは間違いない。
今や、世界の孫正義となり、孫さんのお陰で私たちが得た生活品は数知れない。
Yahoo、スマホ、ソフトバンクホークス・・
先の東北大震災の際、100億円の寄付を我先にしたことも記憶に新しい。
そのような、日本経済のリーダー、世界経済のキーマンとなった孫さんを
誰が、在日韓国人だと差別するだろうか・・

世界は変わる。行動が実を結ぶ。自分に誇りを持つ。
そんな偉業を地道に積み重ねてきた孫正義という人を精神的に見習って
行きたいと思う私です。

本書の中で、とても印象に残っているエピソードがあります。
それは、孫さんが24歳の頃、まだビジネスを立ち上げたいと
躍起になっていた時代です。
孫さんは自らが完成させた自動翻訳機を売り込みに、まず大阪の松下電器を
訪ねたが門前払いを受け、次に訪ねた三洋電機でも話を聞かずに追い返されて
しまった。そこで最後の頼みの綱として、アメリカで知り合ったシャープ研究所の
佐々木正さんを訪ねることになる。

佐々木は孫が風呂敷の中から取り出した自動翻訳機を一目見るなり、
これは脈があるなと感じた。商品としてはまだ荒削りだが、そこに
シャープが持っている電卓の技術などを取り入れれば、立派な商品になる。
それが佐々木の考えだった。佐々木は結局、孫の技術を二千万円で買った。
二人の関係はそれだけで終わったわけではなかった。孫は八一年に佐々木の
進言を受け入れてソフトバンクの前身の日本ソフトバンクを東京で立ち上げた。
孫はその起業資金として、第一勧業銀行に一億円の融資を申し込みに行った。
ところが、融資はあっさり断られてしまった。ソフトの販売業では担保に
出来るものが何もない、というのが第一勧銀が融資を断ってきた理由だった。
孫から佐々木にまた電話があったのは、その直後だった。
「佐々木さん、僕は悔しいです。でも、僕は何とかしてビジネスを立ち上げたい。
佐々木さん、融資の保証人になってもらうことは出来ないでしょうか」と言うんです。
私はすぐにシャープの人事部に内線電話を入れ、私の退職金を計算してもらった。
そして自宅の評価額も調べた。その結果、両方合わせれば、なんとか一億円に
なることがわかった。これなら万が一焦げついても、なんとかなるだろう。
そんな計算をして、孫君の保証人になる覚悟を決めたんです。
なぜそこまでしたかですか?
自分でもよくわかりません(笑)
孫君に、それだけの魅力があったとしか言いようがない。
彼に賭けてみよう。孫君には、人をそんな気持ちにさせてしまうところがあるんです。」


人を動かすほどの魅力・・
もちろんそれには、人並み外れた努力が根底にあり、その一所懸命さが
相手に伝わるのだろうなと思います。

私も、お客様の気持ちを動かし、一緒に働く仲間の気持ちを動かし、
社長の気持ちを動かせるような人間になりたいと思いました。


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by tadamatsu-ken | 2012-04-10 23:14 | 目から鱗本

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