新版 番頭の研究

b0164364_0324646.jpg本日ご紹介する「目から鱗本」は、昨年11月に購入以来じっくり読ませて頂いた1冊です。『新版 番頭の研究』青野 豊作著です。
内容がかなりビジネス寄りなのと、タイトルに“研究”なんて入っているものですから、これは解釈を間違わないように、じっくり読まないといかんなーと思いました。

本書は、江戸時代から続く日本特有の『番頭』という企業的補佐役制度にスポットを当て、番頭機能とは何か?補佐役の要件とは何か?補佐役の実務とは何か?を、日本経済の歴史を振り返りながら、歴代の名番頭と言う名に相応しい人物の実例を織り交ぜながら、私のような一般社員にも分かりやすく記されている1冊です。

日本企業による過去の名経営者と名補佐役というコンビネーションで
成功した例は少なくありません。
経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんと高橋荒太郎さん。
ソニーの井深大さんと盛田昭夫さん。
本田技研工業の本田宗一郎さんと藤澤武夫さん。
トヨタ自動車の石田退三さんと神谷正太郎さんなどなど・・
いずれも日本有数の大企業ばかりだが、ある意味、『主』と『補』の
絶妙なコンビがあったおかげで、世界に名を馳せる企業にまで
成長できたのかも知れません。

また、たとえ中小企業であったとしても、その役割は同じだと思うのです。
会社には、いろんな場面で舵取りをし、取捨選択を繰り返し、いざという時は
全責任を自分が負う社長という存在がいて、その重い責任を少しでも助けられる
補佐役を務める人間が数多くいた方がその会社は必ず強い体質の企業だと言える。

では、補佐役としての『番頭』という役割とはどのようなものなのか?
先述した高橋荒太郎さんの言葉を借りて説明しよう。

「企業の使命、理非曲直を明らかにするのが大将です。補佐役はそれを
よりどころに実践者として日々の仕事に全力を尽くせばいい。
大将の器か、補佐役が適任かは人が決めてくれます。補佐役に甘んじる
ということではなく、役割が違うんです。私は具体論では自分の考えを
ずいぶん言いました。相談役(松下幸之助)と意見が違うこともあったが、
同じ経営理念に立っているので違いは小さいものでした。小さく対立しても
大きく調和していました。」
※本文より引用
そして、こう続けている。
「五十年間、番頭をやっていろんな事を経験しましたが、一番難しかったのは、
だれでも分かっていて、やればできることを(松下幸之助の)理念に沿って
きちんとやり遂げることでした。」


そして、こんなことも言っています。
「イエスマンになるな。自分の考えは礼を尽くした上で開陳せよ。」

また、生前に松下幸之助さんが高橋荒太郎さんのことをこのように話している。
「(高橋さんが)番頭としての立場に徹し、常に松下電器なり創業者である私を
第一において、自分というものを律しつつ、社業の発展に誠心誠意を尽くすという
その姿は、世間にもきわめて類の少ないものであるように思われる。
そうしたことから私には、松下電器の伝統の精神というものは、私以上に
高橋さんがつくってくれたものであるような気がします。」


私、ちょっと感動しました。
松下幸之助さんにこう言ってもらった高橋荒太郎さん・・
私が求める「主」と「補」の関係性だと思います。

只松建設は、今はまだ小さい会社です。
しかし、社長の理念では2026年只松建設100周年になる年には、
グループ全体120人以上の規模に成長する大目標を掲げている。
その成長に必ず必要になってくるのが、社長の理念をきっちり理解した上で
社長を補佐し、与えられた事業を責任持って実践できる人が何人育つかだと
思います。
その為には、私たちのような長く仕事に従事し、社長の理念を共有している
人間が自らその補佐役の真の役割を学び、実践していくことではなかろうか・・
当グループには、たくさんの社長の右腕、左腕候補がいる。
私は、その中で差し詰め社長の『左足の小指の爪』ぐらいのポジションで
居れればいいと思っている。
そして、私が定年を迎えるときに、社長からこう言われたら本望だ。

『柳澤君がいてくれたから、最後の土壇場で踏みとどまれたよ。
ほんとに左足の小指の爪のような存在だったね!はっはっは~』(笑)


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by tadamatsu-ken | 2012-01-18 23:30 | 目から鱗本

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