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ミドル アップ&ダウン

以前、後輩からこんなことを言われた。

「あなたは、経営者ですか?」(一社員のくせに偉そうにという意味合いで)

いえ・・違いますよ。と答えたが、無性に腹が立ち、こう言い返してしまった。

「一社員が、経営者的意識を持ってな~にが悪い~~!!」031.gif
と怒鳴りつけてしまった。

正直ショックだった・・そんなふうに思われていたことに・・
後で考えてみると、その後輩の“意識”は、『サラリーマンというものは、
トップダウンの組織であり、社員はその歯車に過ぎない』という感じだったのであろう。
毎日午後7時には退社して、自ら休日出勤をして頑張るタイプではなかった。

人それぞれタイプが違う。
何が正解で、何が不正解かもわからない。
そのことはわかっているつもりだ・・・

後輩の目に映った私は、今までにないタイプだったのだと思う。
社長や上司から言われてないことを、自ら企画し提案する。
何も発案しなければ仕事は増えないし、責任を背負い込むことはない。
なのに私は、自分から仕事をつくり、後輩たちにも仕事を増やしていく・・
そんな奇特な存在が不思議でならなかったのだと思う。

私はそれを当たり前だと思ってやっていたが、そんなふうには皆は思わないのだ。

「人から仕事を振られたくない」、「社長がやれと言ってないことを、なぜこの人は
やり出すんだ?」、「自分の仕事を時間内にやり遂げたらそれで充分じゃないか!」
ほとんどの人は、このように思う。
そして、そんな人たちは、ほとんどが自分の意見を言わない。

残念ながら、日本の会社組織はそんな人たちが蔓延している・・
そんなことでは社会の荒波を渡りきるのは不可能だろう。

結局、その後輩も会社を去ってしまった・・

残念なことだが、仕方ない。
今やチームプレーの出来ない人は、どこの企業でも必要としないのだから。

はい、そろそろ結論書きます!

私は、会社組織においてはトップダウンよりも、ボトムアップよりも
ミドルアップ&ダウンが良いと思っている。
トップダウンが実に一般的だが、中小企業においてのトップダウンは危険を生む。
社長がワンマンな人なら、トップダウンされた営業戦略が現実に合わなくとも、
それを一般社員たちは「NO」とは言えなくなる。
同時に、トップが強烈な営業マンシップを出す会社には、“自分で考える社員”が
育っていかない傾向がある。

一方、ミドルアップ&ダウンは、中間管理職が営業戦略や組織の是正を考える。
会社の運営方針を踏まえ、現場や市場を敏感に感じながらやっていくことは、
トップダウンよりも、より現実的なものになるのではないかと私は思う。

大手企業では、組織が複雑になりすぎ、このミドルからのアップ、ダウンがうまく
いかないケースが多い。しかし、こと中小企業においては中間管理職が仕事を
つくっていくべきだと私は思う。
中小企業にとっての中間管理職の重要性は計り知れないものがある。

しかし、その中間管理職の動きをしっかり見届けてくれる経営者の存在が
必要であることは言うまでもない・・・

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by tadamatsu-ken | 2009-11-23 17:01 | 営業の仕事

営業パーソンのための自己改革ブログ


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